金利上昇と国債の関係性について

そもそも金利とは?

金利とは借入をするときに返済するまでに払う利息のパーセンテージである。
経済の用語で「金利は経済の体温」とも言われ経済活動に大きく影響するので
マーケットでは常に注視する指標となる。

企業が成長するためのサイクルは「調達→投資→回収」このサイクルで成長で
回収のフェーズで返済して残りを利益として積み上げていくことが企業活動となる。

この調達の部分が新規上場したり上場企業が新株を発行して株式市場から調達という
方法があるが基本的には金融機関からお金の借入をして調達する。

 

金利は経済の体温

「金利は経済の体温」と呼ばれるておりその所以は景気が加熱していれば金利が高くても好景気なので儲けやすく、金利が高くても企業はお金を借りて投資する。一方で景気が冷えていると金利が低くても企業は儲けられず投資を見送り守りに入り内部留保を蓄積するので借入はせず金利は上がらなくなる。

調達=借入だが、借入は企業だけではなく個人の住宅ローン、車のオートローン、国が発行する国債の金利など様々なものがある。

金利は基本的には全てが連動していて経済の活動の状況に応じて金利は上下する。

しかし、経済が加熱してどんどん金利が高くなれば良いかというとそんな簡単ではなく景気が加熱しすぎると今のアメリカやヨーロッパのように物価がどんどん上昇して賃金の上昇率に追いつかないほど景気が加熱するとインフレになり物の値段が上昇して庶民の生活が苦しくなってしまう。

このインフレ率を表す指標を消費者物価指数といいこの指数によって株価は連動して上下する。

景気が冷えた場合は金利を下げてお金を調達しやすくしたり借入しやすくすることで
住宅や車を買いやすくしたり企業が投資をしやすくすることで景気を刺激する。

経済状況によって金利を上下させることを金融政策といい中央銀行が実施する。

学校で中央銀行は銀行の銀行で公定歩合を調節すると習ったが景気に応じて金利をコントロールするのが中央銀行の役割だが残念ながら日本はこれが正しく昨日していないので失われた30年となっているがそれは別の投稿で綴りたいと思う。

前置きが長くなったがここで表題の金利と国債の関係について説明したい。

 

国債価格と金利の関係

まずは国債と金利の関係性はどの国債も償還期間が決まっており購入したときから
償還期間に何%の金利をつけて返済というのが決まっており売買されている

わかりやすく100万円を1年後に101万円で償還するとする。

この場合は100万円を101万円にするのであれば年利1%の金利となる。

国債は売買されているので1年後の償還金額101万円は変更ないままに元の100万円はマーケットで売買されており売り買いの需給で金額が変動する

100万円の場合は101万円で1%だが
90万円の場合は101万円は変更ないので12.2%となる。
100万円の場合は100万円は変更ないので0%となる。

このように国債がマーケットで売買されると金利は上下する。

わかりやすい例を上げると数年前にギリシャがデフォルトした時は国が破産して国債が償還されない可能性が高くなったので国債が投げ売りされて暴落して金利が上昇した。

日銀の無制限指値オペ

逆に最近の日本では日銀が金利が上がらないように日銀が日本円を刷って国債が売られても買い支える無制限指値オペを実施して金利を0.25%以上にならないオペレーションを実施している。

日銀が指値オペというニュースだけだと一体なにが起きているのか詳細の説明をモーサテもWBSもやってくれないので自分の備忘録も兼ねてブログに残すことにした。

この指値オペとアメリカの金利が起因して20年ぶりの円高が発生したがそれも別に整理し直して綴ることにする。

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